まるの会若手の会として発足した「未来ビジネス研究部」、1年を通してカリキュラム勉強会を開催しています。「まんまる実践経営塾」と題して、日本の将来を担う若手経営者が集い、4月から第一期が開講しました。
コーディネーターは、「日本でいちばん大切にしたい会社」大賞の審査責任者を務めるコンサルタントの藤井正隆先生(株式会社イマージョン 代表取締役)です。大賞受賞企業や関連企業、各専門家を招いて、経営の「あり方」「やり方」を実践しながら学んでいます。
先日、7月15日には2回目の企業視察で、株式会社さくら住宅さまを訪問しました。本社は横浜市栄区にありますが、今回は横浜駅近くの住宅展示場「tvkハウジングプラザ横浜」にあるショールームを訪問しました。
二宮生憲会長は、人を大切にする経営学会の副会長もおつとめになられています。ご講演では、元々建売住宅販売のご出身だった二宮会長が「建てる→壊す」に辟易されてリフォームの道に入られた背景や「企業の創業からの生存率」について「とらや」の事例を出されるなど、社歴の重要性を再認識することとなりました。
「子供の習い事・塾代の補助」や「3人目の子供の出生に対する100万円の祝い金」などのユニークな福利厚生には、「社員の幸せを第一に考える」という理念を体現している会社体制を感じることができました。
また、「どんな小さい仕事でも引き受ける」という姿勢が100%に近いリピート率につながっています。
同社の最も特徴的な「株主の56%が顧客」という制度については、「当初、お客様を拡げる目的だった」とのこと。また、株主だけでなく、社員にも当然毎月の決算状況を開示されていますが、「社員の信用を勝ち取るためで、最初は自分の預金通帳を見せていた」とのこと。二宮会長が社内外の信用を築き上げて来られるまでの努力を痛感しました。
この「お客様が株主」という点については、参加者のディスカッションの中で様々な意見が飛び交いました。