まるの会若手の会として発足した「未来ビジネス研究部」、1年を通してカリキュラム勉強会を開催しています。「まんまる実践経営塾」と題して、日本の将来を担う若手経営者が集い、4月から第一期が開講しました。
コーディネーターは、「日本でいちばん大切にしたい会社」大賞の審査責任者を務めるコンサルタントの藤井正隆先生(株式会社イマージョン 代表取締役)です。大賞受賞企業や関連企業、各専門家を招いて、経営の「あり方」「やり方」を実践しながら学んでいます。
先日、10月29日には3回目の企業視察で、オタフクホールディングス株式会社さま(広島県)を訪問しました。
最初に訪問したWood Eggお好み焼き館は、2008年に開館。広島のお好み焼きは、戦後の焼け野原からの復興とともに進化・発展してきました。この広島を代表する食文化・お好み焼きに、より親しんでほしいという想いが込められています。奇抜なデザインの建物の中には、お好み焼きと共に歩んできた同社の歴史が展示されているお好み焼きミュージアム、お好み焼きづくりが体験できるラボやレストラン、焼士を育成するためのラボや会議室などが入っています。
お好み焼きミュージアムを見学し、引き続き佐々木社長のご講演に。グループ全体で600名以上の従業員が勤務する同社では「非日常」の体験を通じた社員とのコミュニケーションを大切にしておられ、課外活動を通じてチームワークが深まると言います。無人島でのサバイバルや、高杉晋作など歴史上人物の軌跡を追う歴史ツアー、農業体験など、様々なアイデアに驚かされました。
中途採用がほとんどなく、多くが新卒採用とのことですが、日本の出生率が1.4であるに対して、オタフクグループの従業員の出席率は2.0と「子育てがしやすい会社」であることが驚きで、また同行頂いた女性社員の方は女性に優しい仕組みを使った「エンゼルプラン」を使って産後も復帰されたそうでした。
終盤にはファミリービジネスについてのお話があり、将来起こりうる様々な問題を事前に対策してく姿勢や、終わりがない改善を進めていく姿勢は素晴らしく、既に二代目以降で事業承継されているご参加者様にとっては、特に学びが多かったのではないかと思います。
その後は今回特別参加頂いた坂本先生から総括があり、「なぜ学会として今までオタフクを大賞に推薦してこなかったのか」とコメントがあるほどでした。
終了後は全員で、エプロンと帽子をつけてのお好み焼きづくり体験があり、それぞれがつくった広島焼を頂き、佐々木社長も交えた会食は思い出に残る時間となりました。